最近よく耳にする「同一労働同一賃金」というワード。
なんとなく ”読んで字のごとく” だと思ってしまいますが、詳しくはわからないという方も多いと思います。
GMOアンテナでは、なんとなくわかるけど詳しくはわからない この「同一労働同一賃金」について、シリーズでわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
同一労働同一賃金はいつから始まるの?
「同一労働同一賃金」についてお話する前に、この言葉が生まれた経緯をご説明しましょう。
その背景には人口の減少・労働力の不足があります。
日本人の人口は2008年にピークを迎え、その後は減少の一途を辿ると言われています。
人口の減少に伴い、問題になってくるのが労働力の不足です。
そこで政府が可決・成立させたのが「働き方改革関連法」というものです。
働き方改革関連法は以下の3本の柱から成り立っています。
1「長時間労働の是正」
2「正規・非正規の不合理な処遇差の解消」
3「多様な働き方の実現」
この「正規・非正規の不合理な処遇差の解消」という2番目の柱の要となっているのが「同一労働同一賃金」です。
そして「同一労働同一賃金」は2020年4月からすでに施行されています。
「同一労働同一賃金」はすでに始まっているのに
なぜ何も変わってないの!?
上記を読んでそう思われた方もいらっしゃると思います。
沖縄ではそう思われた方も多いかもしれませんね。
ではなぜ何も変わっていなのか…?
実はいつから働き方改革関連法が適用されるのかについては、企業の規模や業種によって異なります。
大企業は2020年4月から施行されていますが、国内雇用の約7割を占めている中小企業や小規模事業者は2021年4月からの施行とされているからです。
中小企業や小規模事業者が多い沖縄では、残念ながらまだ同一労働同一賃金についての理解が乏しく、準備が遅れているところも珍しくありません。
企業によってはまだ着手もしていないところも…。
いずれにしても同一労働同一賃金は2021年4月から必ず実施されるということをおぼえておいてくださいね。
働くあなたに必ず関わってくる同一労働同一賃金。
今回は背景となっている働き方改革関連法と施行日について取り上げてみましたがいかがでしたでしょうか?
GMOアンテナではシリーズで「同一労働同一賃金」をわかりやすく取り上げていきますので、ご参考になさってくださいね。